しなやかマインドセットがあれば成果は出せる
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日経新聞に『就活生必読 採用担当の注目記事』という企画があって、今日はテルモの採用担当の方が選んだ記事の紹介でした。
その中に今後注目するニュースということで「グロースマインドセット(growth mindset)」という概念が紹介されていました。
「グロースマインドセット」とは、米スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授が提唱した概念で、「能力は生まれつきの才能で決まるのではなく、努力によって向上できる」とする思考法のことです。ドゥエック教授は、教育心理学者として、能力は同じでも結果に差が開いてしまう子がいるのは、なぜなのか、という疑問から20年以上にわたり調査・研究を重ね、人間のマインドセットには「growth mindset」vs「fixed mindset」の2種類があることをつきとめました。2016年に出版された「マインドセットー『やればできる!』の研究」では「growth mindset」は「しなやかマインドセット」、「fixed mindset」は「硬直マインドセット」と和訳されていましたが、学業、芸術、ビジネス、スポーツ、恋愛、人間関係など、あらゆることで成果を出せるかどうかは、「その人の心の持ちよう、すなわち、マインドセットがしなやかであるかどうかで決まる」と結論づけられていました。
6年前に出版された書籍ですが、テルモでは今まさに人事部門などを統括するチーフヒューマンリソースオフィサー(CHRO)を中心に、社内で浸透を図っているのだそうです。価値観や需要が絶え間なく移り変わる時代だからこそ、しなやかに新しいことを学ぶ姿勢がこれまで以上に大事になっているということのようです。